わたしの天気予報

アクセスカウンタ

zoom RSS 中央アルプス縦走:木曽駒ケ岳―宝剣岳―空木岳

<<   作成日時 : 2009/09/17 23:37   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

撮影:2005/10/8-10
中央北アルプスの主峰を縦走
木曽駒ケ岳(標高2956b)―宝剣岳(標高2931b)―檜尾岳(標高2728b)―熊沢岳(標高2778b)―空木岳(標高2864b)

日程 2005年10月8-10日 雨・快晴・雨 空木岳周辺の紅葉は、9月下旬で2009年なら5連休が真っ盛りかも!

画像

木曾殿山荘から空木岳を見上げる
コース
JR新宿発ムーンライト信州81号23:54=(中央本線:JR東日本)⇒4:11JR塩尻6:54=(中央本線:JR東海)⇒7:39JR木曽福島7:59=(おんたけ交通)⇒8:19大原上バス停
第一日目:「福島Bコース」大原バス停8:20―(0:40)―>新和木曾駒高原スキー場9:00―(0:40)―>林道終点9:40―(1:10)―>力水10:50―(1:15)―>六合目12:05―(0:10)―>見晴台12:15―(0:15)―>12:30七合目・非難小屋12:35―(0:35)―>八合目13:10―(1:00)―>14:10九合目・玉ノ窪山荘(泊)
第二日目九合目・玉ノ窪山荘6:00―(0:30)―>6:30木曽駒ケ岳(頂上木曾小屋)―(0:30)―>宝剣山荘7:00―(0:30)―>7:30宝剣岳―(0:35)―>三ノ沢分岐8:05―(0:15)―>極楽平8:20―(1:00)―>濁沢大峰9:20―(1:05)―>檜尾岳10:25―(0:50)―>熊沢岳12:15―(1:25)―>東川岳13:40―(0:35)―>14:15木曾殿山荘(泊)
第三日目木曾殿山荘6:30―(1:05)―空木岳7:35―(0:30)―>駒石8:05―(0:15)―>空木岳避難小屋分岐8:25―(1:50)―>池山小屋入口10:15―(1:00)―>林道終点11:15―(0:40)―>スキー場駐車場12:05―(0:15)―>12:25菅ノ台バスセンター12:40=(バス)⇒JR飯田線駒ヶ根駅14:03=(飯田線)⇒15:11岡谷15:36=(あずさ26号)⇒18:07新宿

JR新宿発ムーンライト信州は北アルプス登山で良く使っている、松本、穂高、信濃大町、白馬の駅まで行くと決まって地元のバス・鉄道が登山口まで運んでくれる。今回はJR塩尻駅で降りて、約2時間40分待ち(この2時間40分をいやなら、縦走を捨て車になる。また大原に車で入り、早朝6:00頃スタートしても宝剣山荘泊まりになるだろう)の塩尻発6:54に乗ってJR木曽福島駅へ向かい。大原行き7:59発(おんたけ 交通)に乗る。

乗客は一人、ちょっと意外である。バスは木曽福島駅から定刻、一度国道19号に出て国道361号を左に見送って、木曽駒高原に入って行く、バスは大原バス停を過ぎ約100bで大原上バス停に到着。バス停には木曽福島駅への乗客が数名、駒ケ岳の登山口を聞くと「二つ有るよ」「Bコースですが」「Bコースは、この車道を左・左と行くとスキー場になるから、」。

第一日目:小雨が降る中バスの進行方向に進む、広い道路で充分バスが走れる。まもなく植林された白樺の林を見る。歩き出して約10分、福島AとBコースの分岐に着く。Bコース登山口1.4`、スキー場0.7`地点。

なお、車道は続くがヒュッテ奥原を通過すると左に正沢砂防ダムが現れるとスキー場入口で看板の右の道を登れば、スキー場の玄関口、閉鎖され、大きく右に折れ上側に回りこむとコマクサ荘が左下に現れ、左右に大きなスキー場の駐車場が有る、レストランHALF−TIMEを見送りスキー場ゲレンデに入る。タクシーが引き返してくる、どうやらタクシーはゲレンデに入った地点まで乗り入れ、乗客に聞くと木曾駒ケ岳駅から約3500円とのこと、聞くのはただです!

ゲレンデを登ると沢コースが分かれ、ゲレンデの上部で左折し雑木林に入って行く、薄暗い樹林帯がしばらく続き、立派な林道であるがとても車は走れる状況ではない、荒れており、真直ぐ登っており歩き難い。林道が広くなって進入禁止のゲート、さらに林道は続く、ようやく幸ノ川が見え、明るくなって、左に砂防ダムが現れる。このダムが林道終点になっている。ダムの上部でその沢を横切る、橋は無く、川底の石を拾って渡る、増水時は渡れないだろう

横切った所が広い河原で大きな石の上で休憩、ここから休みなしに急登が玉ノ窪山荘まで続木曾駒ケ岳登山口の標識がある。

ここから急な細い荒れ気味の登山道となる、暗い雑木林で展望も無い、ジグザグに登るとようやくカラマツに変わり美しい樹林帯に入る。なおも辛い急登が続き、四合目の標識を見るとまもなく、小さな広場に着くと、ここが力水、水量は多くは無いが美味しい。

さらに木の根を階段として登り続ける、尾根では有るが展望は樹林に隠され展望は無い。五号目、六合目と順調に登り、ポット開けて見晴台に飛出るが、雨が降り出し視界はゼロ。

この辺り岩の峰を乗越えて行く、大きく「七合目避難小屋は直ぐ」と記された斜面をトラバース、避難小屋が見えて、手前の急登を上れば小屋に到着。小屋にはストーブ、薪も置かれ、寝室は別部屋になって二階建ての綺麗な小屋だ、一度のんびり泊まって見たいものである

ドアを開け外に出ると凄い雨と風が吹き付ける、駒ケ岳山頂まで約3時間、一番近い小屋の玉ノ窪山荘は約2時間半、避難小屋は、乗越のような所で、福島Aコースが合流する。

直ぐに麦草岳の東側山腹に取り付く、最初は登りと言うよりやや下るような所だ、雨が降り続く、沢を渡る、まだ振り出して間もないから水量は少ない、この後どうなった事だろう。崩壊地も有る、岩壁には幾つの梯子や橋が取り付けられ危険を回避出きるが、気が抜けない。

こんな危険の多い谷越えだが、木々の紅葉は美しい。晴れていれば本コース最高の場面である。さらに雨は大粒、激しくなってくる、岩がゴロゴロした下り坂になって、巨岩の岩(足を滑らすと岩の間に体が吸い込まれるような所です)を飛び越えて、巻くように今度は登りになる、そしてようやく、ゆるやかな道になって少しは明るくなって、視野が開ける所だが雨はその視界を閉ざしてる。ここも大きな岩が奇妙に並ぶ、山姥と言う所だろう。上を見上げると大きく開け重い雲が稜線を吹き荒れている。

赤いペンキのみが頼りだ、大きな岩を迂回し、梯子をよじ登るとお花畑に飛出る、晴れていれば一休みしたい所だが、動かないと体が冷えてくる、水を一口飲むのがやっとである。梯子をまた越えると、どうやらここが八合目らしい。清水が湧き出ている所だそうだが清水どころか上から滝のような流れが落ちてくる。

八合目標識はちょっとした広場の様な所に置かれ、数b登るとカールに出る、ガレ場をジグザグに登る、玉ノ窪沢、普段は美しい流れであろうが、激しい滝になって登山道まで巻き込んでいる、ただ砂礫帯のため水は良く流れ歩行困難ではない、通過した時刻以降はどうなった事だろう。

七合目避難小屋で別れた男性、力水で別れた二人組(名古屋・岐阜)みはその後姿を見ていない、避難小屋に留まっておれば安心だが。

カールの底から5,6分登ると、玉ノ窪山荘の水源地、ようやく小屋の気配、ガスの中に小屋が現れる、同時に力が抜けたのか体が急に寒く震える、もーこれ以上歩くのは自殺行為だ!

こんにちは、こんにちは!、、」と大きな声で玉ノ窪山荘に飛び込む、数秒後の返事、妙に長い時間だった、大きな部屋の中央に通路が有って、奥のトイレに通じ、両側が客室、お客は無人。

奥から奥様が飛び出して「早くストーブを炊いて」と挨拶より先に旦那さんに声を掛けてくれる、きっとひどい格好であったことだろう、自分の姿は解からない。上下身に付けている物は全て取り替える、冷えた指先は働かず(震えは有るのだが)なかなか脱げないものである。リックサックの中は濡れないように最大の注意を払ったせいか無事だ、暖かい下着は有り難い、ほっと一息。

着替え中、奥に消えた奥様が暑いお茶と宿帳を運ぶ、ポケットから出した財布の札は水を含み大笑い。主人の点火したストーブもようやく暖かくなってくる。「今日は誰も小屋の前を通る人はいないね!」と二人で話していたところだと言う。この後も外で人の気配は無い、きっとあの三人は避難小屋に留まったのだろう。

やっと落ち着き「うとうと」した頃「今日は、宝剣山荘まで後どのくらい!」と女性の声、男性が二人連れ添っている、奥様が心配し行く先の工程を説明するが無視するように「宝剣山荘に予約を入れているので!」と強風と雨の中に消えて行く、私が小屋に飛び込んだ時より強くなっている。

実は私も宝剣山荘に予約済み、この様な天候に無理して登って来る人より安全を選んだ登山者を何処の山荘も望んでいる、山荘も安全登山があってこその営業だ。私達自らその安全を保って行かないと危険だ、結果オーライでは済まない。福島Bコースではなく、彼らは福島Aコースを登って来たようである。

夕食、10月10日で今年の営業は終わりとのこと、今夜が最後になる、美味しい料理が次々と並ぶ、おでん、肉ジャガ、、具沢山の味噌汁、主人と奥様の手料理は美味い、明日の空木岳への希望が湧いてくる。

夜中何度か強風が山荘を吹き付ける音で目を覚ます、雨も降り続く。期待は寝る前に見たテレビ画像の天気予報の晴れマークのみである。結局収容人員150人の小屋、今年最後の営業は私一人、標高2780bの布団に入り込む。

第二日目:翌朝、約束の時間、5時半、食卓にまた美味しい料理が並ぶ、「こんなに!」と驚くと「明日で終わりだから!」(今日の予約は無いようです)と笑顔が返ってくる。

昨日の冷えた体は完全に復活。悪天候でなければ山荘のご夫婦にお会いできなかったであろう、出発にもご丁寧な挨拶を頂き、このコースを通過する時はまた玉ノ窪山荘にお世話になりたいものである。

今朝も小雨、ガスで視界はゼロ、巨岩の岩群、岩の像群を見ながら登ると、御嶽山と木曾駒ケ岳の開祖である覚明行者の銅像の立つ祈祷場に到着。信仰の跡を充分に味わう事ができる。大きな石段をよじ登ると中岳と頂上木曾小屋(山頂)の分岐、ここは左に曲がる。1,2分で頂上木曾小屋の脇に出る、薄明かりがこぼれて人の気配。晴れていれば大展望だろう、数分で人の声が聞こえる、もー木曾駒ケ岳山頂である。

視界はゼロ、展望の説明は不要だ。宝剣山荘を出発した登山者が5,6人、どんどん増え、賑やかになって、広い山頂も狭く感じられる。祠が祭られ、今日は不要な方位盤。

山頂から宝剣山荘へ下る、中岳との鞍部に着く、頂上山荘はガスの中、中岳を越える、また下って、天狗荘、宝剣山荘の建つ広大な尾根に到着。宝剣山荘に入りコーヒーを注文、玄関口は出入りの多い時間帯。宝剣岳を越え空木岳に向かうかどうかの判断をきめかねているご夫婦、こんな時知り合った人が向かうと引かれるものである、今日は晴れると読んだ自分は黙って小屋を飛び出す。彼らも木曾殿山荘で再会する。

まだまだ、視界はゼロ、朝よりだいぶ暖かいような気がする、確実に上空には暖かい日が差し込み始めている。宝剣山荘から西南の宝剣岳に向かうルート、前方に黒くガスの中に見えるのが天狗岩、尾根を行くと右下に登山道、下って天狗岩を巻いて、一度岩場を下る、直ぐに鎖で岩壁を攀じ登る、今度は鎖で岩壁を横切って行く、注意する事は両手を空けている事だ、何が起ころうと手でつかんだ鎖を離してはいけない。岩魂を抱えるようにして回り込むと宝剣岳山頂である。ピークは大きな岩柱であるがその穂先を、縦走する者は特に登ろうと思わない事である。

いよいよ次の目標は空木岳である、まず岩壁を下る、先行する男女、ルートを探している、こんな時は少し先を見る、必ず目立つ所にマークが見つかる、マークを付ける人の気持ちをまず読む事である。直角の岩壁を攀じ登り、大きく下ってまた登る、小さく上下を数回繰返す。最後は細い尾根(ナイフの刃渡り状)を渡り切って砂地に下って上ると広い尾根に飛出る。

同時にガスが切れ木曾駒ケ岳が姿を現す、振向くと宝剣岳も見えてくる、歓声が周囲から上がる三ノ沢分岐。三ノ沢に向かう人がガスに中に現れ、その先に三ノ沢岳が一瞬見えた。

画像
千畳カール極楽平から見下ろす

今朝、駒ケ岳ロープウェイに乗って千畳敷駅から極楽平へ上がって来たと言う、ご夫婦も撮影に忙しい。50b程先のピークから眼下を見下ろす、紅葉に飾られた千畳敷カールが一望。カール下部の広場に千畳敷駅が建っている、庭先に大勢の観光客が目に入る、そこからロープウェイがしらび平に下っている。ゆるやかに下ると極楽平、千畳敷からの登山道が合流。大勢の登山者が登って、その内の多くは宝剣岳方向へ向かう。

千畳敷への下山道を見送って、主稜線縦走路を悠々と南下する、大展望が展開する、三ノ沢カールの三ノ沢岳が雄大、その奥に御嶽山が立派だ。

画像
御嶽山檜尾岳付近から

島田娘ノ頭(しまだむすめのあたま 標高2858b)、丘状の広いピーク、砂礫の斜面を下る、この辺り三ノ沢岳と島田娘ノ頭の間に御嶽山が姿を見せ美景です。風衝地帯の尾根で知られ、枯れた高山植物が風に揺れている。

大きく下って島田娘ノ頭を振向く地点、三ノ沢岳に御嶽山が隠されると濁沢大峰(にごりさわおおみね)との鞍部。前方には高いピーク、かなり下ったなとため息。そして登りにかかる、急斜面、岩稜を登り返すと巨岩の積み重なる濁沢大峰の最初のピークで、進行方向にこんもりと二つのピークが見え、最初のピークは木曾福島側を巻き、二番目のピークは頂点を越えて行く、三ノ沢岳の左奥に双耳の美しい山が現れる、蕎麦粒岳・独標(標高2339b)であろうか、実に独特の美しさである。

尾根はハイマツに覆われ、今度は伊那側を行く、正面に立派な檜尾(ひのきお)岳が現れ

画像
檜尾岳(標高2723b)のピークは大展望


大きく下って 鞍部へ、上松側の伊奈川谷は、流れる落ちる斜面と三ノ沢岳からの斜面に囲まれとても美しい、振向くと三ノ沢岳と木曾駒ケ岳・宝剣岳によって作られたカールの美しさ、その奥に見えるのは乗鞍岳であろう。鞍部は休憩広場、両側の谷は紅葉で飾られる、潅木帯の急登、この辺りお花畑であろう、伊那側にコースを移し、再び木曾側に移り、ジグザグに登り詰めると砂地の斜面、傾斜がゆるみ、中央にハイマツが生え、ハイマツの伊那側では先行した団体がお弁当を広げている、千畳敷カールから登って来たようである。檜尾岳山頂から伊那側にこんもりとしたピークが見え、頂点に檜尾避難小屋が建っている。

木曾駒ケ岳と空木岳の中間に位置する檜尾岳からの展望は実に素晴らしい、大滝山から熊沢岳を経て馬の背のように空木岳に続く稜線は見事なものである、振向くと中央アルプスの人気のピーク宝剣岳がクッキリ、その奥に木曾駒ケ岳の大きな姿が有る。三ノ沢岳の左奥には御嶽山、実に雄大霊峰の貫禄、三ノ沢岳の右奥にはこれまた貫禄の乗鞍岳が雲の上に姿を見せている。熊沢岳は見えていたが、その向こうにようやく待望の空木岳が黒い姿で現れる、標高2865bは手前の標高2778bの熊沢岳に比べるとそうとう標高差が有るかのように目立つ。

画像
乗鞍岳大滝山辺りから

展望を楽しみながら、大滝山の鞍部にゆるやかに下る、ここから三ノ沢岳の左奥の御嶽山はとても雄大、形も実に良い。鞍部から再び登り返し大滝山、山頂を過ぎると伊那側のトラバース、潅木帯で登山道にはシラタマノキの群落、二重山稜の船窪地形、岩尾根、岩場を慎重に越えて行くと、ピークで4人の女性、北海道の山の花が終わってはるばる遠征して来たと言う、先頭の女性がメンバーをグイグイ引き上げる。眼下に池ノ平カールが広がって、ひっそり小さな池が見えている。ダケカンバの窪みで彼女らは昼食。

どんどん登ると前方にピークが見え、赤マークは巨岩の裏を回っている、そのマークに従うと巨岩の裏に出ると「熊沢岳」の標識が建っている、先ほど前方に見えたところにも「熊沢岳」の標識が建っている、本峰はこの巨岩の裏かも知れないが、立寄る人は少ない、見逃す位置である。

熊沢岳に着く頃から再びガスに覆われ視界はゼロ、左側に大きな山脈が無くなって風当たりが良いからだろうか、熊沢五峰と呼ばれる所から幾つもピークを越えて行く、と言ってもピークは巻くので縦走路のような所で時々巨岩を飛び越える程度で難は無い。

視界ゼロの中を直登すると今日の最後のピーク、東川岳(標高2671b)に到着。最後の急坂、突如ガスが吹き飛び紅葉に飾られた木曾殿越が見えてくる。

画像
東川岳から木曾殿越に下る

空木岳の大きさに驚きながらまもなく木曾殿山荘の前に出る、5,6人の若者は空木岳を越え空木岳非難小屋へ向かう。空木岳には駒峰ヒュッテも有って、この快晴時に頂点に立っておきたい所だが、木曾殿山荘の玄関に入る、「予約はしておりますか?」「はい、つくば市の」「良く覚えていますよ!」と奥様が迎えてくれる、お会計受付は主人、昨日の雨で濡れたお札は払い難い。

画像
空木岳の岩壁 木曾殿越から

山荘は木の温もり、綺麗だ、温かいお茶のおもてなし、千葉からやって来た「男性と3人の女性」、宝剣岳の岩場で合った茨城県石岡の女性、宝剣山荘で空木岳への縦走を悩んでいたご夫婦、北海道から遠征の4人の女性も無事に小屋に到着。小屋の庭から明日のコース南駒ケ岳が美しい、そして越百山へと峰が続いている。

水場は山荘から伊奈川ダムへの登山道を約7分下ると、木曾義仲の力水(巴さん、葵さんの飲んだのだろうか?)が有ると言うので下って見た、山荘から見無い空木岳山頂が望める嬉しいコースです、水は豊富に流れ出す、清流でとても美味しい。山荘でふるまわれたお茶もこの水だろうか、美味しかった。昨夜の玉ノ窪山荘と簡単に比べることはできないが、登山者を迎える心息は充分うかがわれる。

千葉の人達、北海道の女性達、兵庫の女性、石岡の彼女と横並び、明日の予定に花が咲く、「宝剣岳へ行くといったら」「危ない!」と言われ、パスして来た兵庫の女性、石岡の女性は可笑しがる、宝剣岳では危ない動きだったのだが。ここから石岡の女子を石岡さんと呼ぶことにする。

石岡さんは百名山に目覚め、精力的に山登りをしている、来週は雨飾山、次の週は八ヶ岳、続いて恵那山に伊吹山だと言う、明日の南駒ケ岳から越百山縦走を聞き同行すると言う。

第三日目:朝は早い、5時半朝食、外は激しい雨である、昨日良きライバルを空木岳で無くなった弔い登山の男性に聞くと空木岳を山荘からピストンして木曾義仲の力水のコースを下ると言う、伊奈川ダムから車で駅まで、望みなら良い温泉も案内してくれると言う。迷う、登山は苦しむ為のものではない、悩みの末、リックを背負い、空木岳を越え多くの人が歩く池山・駒ヶ根コースを下る決意。空木岳−南駒ケ岳−越百(こすも)山の縦走は次回とし、その時は農ガ池を経由する桂木場から登って玉ノ窪山荘(泊)から改めて縦走したいものである、高山の星、コマウスユキソウ、中央アルプスの特産種の咲く頃である。

木曾殿山荘は北海道の女性達と数名が残る、友人を無くした男性と雨の降る急登に挑む、辛い登りだ。山頂まで標高差約300b、一時間半とのこと、ガスで視界ゼロ、木曾殿越から見えるピークを過ぎると岩群、巨岩の立つピーク、ピークは数箇所、数段の丸太の梯子、この上部で友人はリックサックが岩にからみ転がって谷へ、不孝な出来事である。友人はそのお母さんを案内しここを登ったと言う、想像もつかない苦しい登りだったことを思うと両手を合わせずにはいられない。この事故の後、この岩壁の登りに鎖、足場、梯子が付けられたと言う。

苦労して足場の無い岩壁を攀じ登り、大きな岩を数個飛び越えると明峰空木岳山頂である。御嶽山、南・北アルプス、八ヶ岳、、、と望める360度の展望は視界ゼロ、激しい雨が吹き付ける、ここで友人を無くした男性とお別れである。

先行して登った千葉の人たちに追いつく、親切に都心まで車で送ってくれると言うが、丁重にお断りし先を急ぐ、石岡さんに追いつく必要がある、約束を守る為に。砂地の斜面に木段、まもなく駒峰ヒュッテ、空木岳避難小屋との分岐、ここは駒石へのコースを下る。

駒石はビックリする巨岩、金峰山の五丈岩をしのぐ、直ぐに空木岳避難小屋からの登山道が合流し、潅木帯に入る、木々が色好き紅葉が楽しめる、しばらく狭い登山道が水平に続き、ヨナ沢ノ頭から稜線を離れ、斜面をトラバース、時々晴れ間、ダケカンバにナナカマドが目楽しませてくれる。アルミ製の階段が木製の梯子と続く、小地蔵・大地蔵の狭い道が続き、先行した団体が「お先にどうぞ!」、足元が荒れ歩き難い所である。

尾根からだいぶ離れた頃、石岡さんに追いつく、山頂で少し待ってくれたようである、それに先に出発したと思い、木曾殿山荘から山頂まで急ピッチ、その後も急ピッチで下ったらしい。女性一人だと心細い登山道は急ぎ足になってしまうものである。

駒ヶ池方面から登る登山者、池山山頂経由の道を見送ると、美しいカラマツ林、白樺混じりの樹林帯と続く。この辺り池山周遊路が有ってその都度真新しい道標が立てられている。

林道終点、数十台で満杯、すっかり雨は上がって、私達は林道を駒ヶ池へと下る、所々登山道は林道を直角に横切り近道になっている、林道終点から駒ヶ池までは登山者の姿は無いが、時々栗の拾った跡、踏んだ跡が残って通過した人がいることは確かだ。

小型バスが停まっているスキー場駐車場、駒ヶ池は直ぐである。駒ヶ池で温泉に入り高速バスで帰宅する石岡さんと別れる、駒ヶ池に12:25着、菅ノ台バス停発12:40のバスに乗ってJR飯田線駒ヶ根駅へ、一時間後の岡谷駅行き、岡谷駅15:36、あずさ26号の予約切符一枚残りだとか(駅員さん独り言)、確かに岡谷から新宿まで満席でした、自由席は大混雑のご様子。

駒ヶ根駅14:03発、ワンマン電車、ガラガラ、岡谷駅ホームは寒い、15:36発の特急に乗れば何の心配も無く新宿駅に運ばれる、高速渋滞も全く心配ない。18:07定刻に新宿駅ホームへ、駒ヶ根駅が懐かしい混雑。登山者の姿はチラホラ。

予定の第三日目のコース(雨の為中止):木曾殿山荘―(1:40)―>空木岳―(1:00)―>赤梛(あかなぎ)岳―0:10)―>摺鉢窪分岐―(0:10)―>摺鉢窪―(0:20)―>摺鉢窪分岐―(0:30)―>南駒ケ岳―(1:10)―>仙涯嶺―(1:00)―>越百(こすも)山―(0:40)―>越百小屋―0:40)―>水場―(0:15)―>七合目・御岳見晴台―(0:50)―>上のコル―(0:25)―>下のコル―(0:40)―>福栃平―(1:00)―>伊奈川ダム=(タクシー 0:40)⇒JR須原駅17:21・18:46=(中央本線)⇒18:28・20:00JR塩尻18:44・20:10=(中央本線:あずさ34・36号)⇒21:06・22:37JR新宿駅

木曽福島側からの登山道:今回のコースは木曽福島登山口の福島Bコースと呼ばれ、他に福島Aコース、こちらは駒ノ湯を起点とする、途中三合目では木曾見台を往復し、七合目でBコースと合流。 木曽側から木曾駒ケ岳に登るコースとして他に、上松(あげまつ)からのコースが有る、こちらも上松A・Bコースの2コース。上松Aコースは敬神(けいしん)ノ滝山荘経由、上松Bコースは芦島高原(木曾駒荘)から登るルースです。この4コースとも九合目の玉ノ窪山荘で合流する。福島Aコースの場合は木曽福島駅前からバスが大原(大原上)行7:59(次は9:00)発が有り大原着8:20頃、福島Bコースへはタクシーで直接入るか、大原(上)バス停からBコースと同じでも良い。

HP:わたしの天気予報
「わたしの天気予報」をクリック⇒ホームページへ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
中央アルプス縦走:木曽駒ケ岳―宝剣岳―空木岳  わたしの天気予報/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる